Poetry in Movies

【映画の中の詩】『桃色の店』(1940)



エルンスト・ルビッチ監督。原題は『The Shop Around the Corner』。なぜ、この邦題に・・・。

主演マーガレット・サラヴァン、ジェームズ・スチュアート。

お互いが理想化している文通相手だとは知らずにケンカばかりの男女の話。

ジュディ・ガーランド主演『グッド・オールド・サマータイム』(1949)、トム・ハンクス&メグ・ライアンの『ユー・ガット・メール』(1998)はこの映画のリメイク。

最後の引用はヴィクトル・ユゴー『ノートルダムのせむし男』から。

引用はあかんのか…。

最初のは、シェークスピア『ジュリアス・シーザー』第Ⅲ幕第2場から。

アントニーの有名な演説の冒頭の句。ブルータスを讃える体で始まった演説が最終的にはブルータス打倒へと市民を決起させることとなる。
レトリックのお手本としても使われる。

「Friends!」と呼びかけると、周囲の者が「Romans, countrymen!」と和するという定番のやり取りがあるのだとか。
お気に入りなのか、ルビッチは『生きるべきか死ぬべきか』(1942) でも、このフレーズを使っている。

参考リンク:

『ジュリアス・シーザー』(1953)。アントニーはマーロン・ブランド。

『ノートル・ダムのせむし男 : 全訳』ヴィクトール・ユゴー 著, 松下和則, 辻昶 訳
https://dl.ndl.go.jp/pid/1694816/1/58

『ヂュリアス・シーザー : 対訳 6版』 シェクスピア 著, 沢村寅二郎 訳

『生きるべきか死ぬべきか』(1942)


Tag: 映画の中の詩


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Last-modified: 2024-01-11 (木) 01:46:30