Poetry in Movies

【映画の中の詩】『若草物語』(1949)



ただ憧れを知る人だけが
私の苦しみを知っている!

原作は、現在でも少女小説の枠を超えて多くの女性クリエーター達に影響を与え続けているという(とりわけこの作家志望のジョーのキャラクターがでしょうか)、オルコットの『若草物語』。

ジョーは「人の心に火をつけるようなものが書きたい!」と言っていますが、それが現実となっているわけですね。

曲はチャイコフスキーの「ただ憧れを知る者だけが」。歌詞はゲーテの「ヴィルヘルムマイスターの修行時代」4巻11章より引用されています。
映画では少し省略されています。

ただ憧れを知る人だけが
私の苦しみを知っている!


孤独のなか
喜びから
切り離されて
あの遠い空の彼方を
私は探す


ああ!私を愛し、探している人は
あの彼方にいる


眩きのなかで、
私は燃え上がる炎に包まれる


憧れを知る人だけが
私の苦しみを知っている!

参考リンク:
『ヴィルヘルム・マイステルの修業時代 上巻』ゲーテ 著, 佐藤通次 訳 (角川文庫)
https://dl.ndl.go.jp/pid/1698004/1/165


Tag: 映画の中の詩


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Last-modified: 2024-01-11 (木) 01:50:08