眩暈 あなたが悪戯な口笛のように 夏の庭に撒水するので わたしの虹は劇的な哲学となりました これはわたしらの恋の底なのでしょうか あ、また 香水瓶のなかに夕立の雲を閉じ込めましたね こうして透かして見れば あなたの長い手紙の理由(わけ)も知れましょう 始まるはずのないものが始まった これは眠りのない夢なのですから 終わるはずのないものが終わることもありましょう 鏡のなかの顔ならすっかり暗記しましたよね でもこころはすぐに変わります ――――階段を半分降りたら振り返ってください
夜中に台所でぼくは谷川さんに話しかけたかった ローリングサマー 九月 アドリブ#1 自転車に乗ってさようならといいながら書いた詩 愛の症状別言語療法【書きコトバ篇】 マグニチュード 愛の症状別言語療法(2) メモワール たそがれ 悲 歌 クイーン・マりーはぼくのともだち セール 蟻の葬列 見えていてすでに海は アドリブ#2 垂直卵(すいちょくたまご) 眩暈 追憶 すべては壁をとおり抜けてゆく みんなあつまれ ソロ 匙だけど・・・ Visitors ラッシュアワー Highway 99 Revisited ゲームの規則 アイデンティティ アドリブ#6 <昔詩(十代のノートから) 1976~1978> 自伝 現代詩百年の孤独