#author("2024-02-05T01:44:08+09:00","default:minoru","minoru") [[Poetry in Movies]] #menu(Poetry in Movies) *【映画の中の詩】『天国への階段』(1946) &br;&br; CENTER:#htmlinsert(youtube.htm,id=1edTUOQgF30) >「地上はいいな 総天然色(テクニカラー)だ」 監督・脚本:マイケル・パウエル/エメリック・プレスバーガー 主演:デイヴィッド・ニーヴン/キム・ハンター 飛行隊長のピーターは現代詩を書く詩人でもあるという設定。そのわりには引用するのがウォルター・ローリーやアンドルー・マーヴェルといった古風な詩人であり、モダンなプロペラは嫌だ、羽がいい、などと言うのが個人的にはおかしかった。 マーヴェルは[[『戦場よさらば』(1932)>A Farewell to Arms(1932)]]でも同じ箇所が引用されていました。 地上(現実)のシーンはカラーであの世のシーン(夢)はモノクロで撮られていて、ちょうど『オズの魔法使い』や『転校生』などのよくあるパターンとは裏返しになっている。 パラシュート無しで飛行機から飛び降りたピーターが天使のミスですぐには死なず、生と死の世界を行き来することになり、最後にはジューンの愛の力で地上に戻る、という古き良き時代の結末です。 抒情英詩集 SIR WALTER RALEIGH 「巡礼歌」中村為治 訳 https://dl.ndl.go.jp/pid/1180949/1/17 「羞(はにか)みがちの恋人へ」アンドルー・マーヴェル/ 石井正之助訳 https://dl.ndl.go.jp/pid/1672872/1/16 &br;&br; &tag(映画の中の詩);