自選詩歌集
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   九月


瓶詰めの猫
という思考は
少女の哲学である


引き出しをあけると
誰もいない秋の海
の音がした


  Oh! Cat
  砂のお城を襲撃しませう


昼下がりの書斎で
緑の猫が栞をなめる


ぼくの書物が皆燃える・・・


手品師の公式見解
のような
秋は抒情の季節です







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