MUMONKAN/趙州狗子
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【第1則】
>
''一 趙州狗子''&br;
''趙州和尚、因僧問、狗子還有佛性也無。州云、無。''
''無門曰、參禪須透祖師關、妙悟要窮心路絶。祖關不透心路不...
''頌曰''
''狗子佛性 全提正令''
''纔渉有無 喪身失命&br;''
&br;
一 趙州狗子(じようしゆうのくす)&br;
趙州和尚、因(ちな)みに僧問う「狗子に還って仏性有りや無し...
無門曰く「参禅はすべからく祖師の関を透るべし。妙悟は心路...
頌(じゅ)に曰(いわ) く
狗子仏性、全提正令。
纔(わず)かに有無に渉れば、喪身失命せん。&br;
&br;
>
>ある僧が趙州に尋ねた。「犬にも仏性があるでしょうか」&br;...
&br;
さあ、これはすごーく有名な公案らしいで。『東洋的無』『絶...
&br;
「イヌも仏になれますか・・・・・・なれないよ、っていうだ...
「ところが仏教(大乗)には、一切衆生悉有仏性---いっさいの衆...
&br;「じゃあこの趙州というおっさんは仏教のイロハも知らな...
「これがエラーイひとだったらしいね。百二十歳まで生きてる...
「なんでそうなるの?矛盾してるやん」
「なんでそうなるのかは自分で考えなさい、というのが公案だ...
あるでしょうかないでしょうか、という問いかけ自体がすでに...
&br;「この質問をした僧の身になってちょっと考えてみたんや...
「もうひとつは自分が不安なんやな。イヌにさえ仏性があると...
「それなのにイヌのことなんかもちだして・・・・・・。でも...
&br;「結局、分別という自分のものさしを持ってしまうと、自...
「仏性は確かに”有る”。しかしおまえのようなものには”無い”...
「う~ん。そのへんがムズカシイ。”無”イコール”無い”とは言...
「どうちがう?」
「それはアタマで理解しようとしてもダメ。座禅を組みにお寺...
「ふつうのひとはいそがしくてそんなヒマないやん」
「サトリたけりゃ、出家しなけりゃダメよというところか。で...
&br;
&br;
「それで相対を越えた『絶対的無』ということをポエジイのモ...
&br;
鈴木大拙というひとが”無心”とは何かということに関して、そ...
&br;
>・・・・・・芸術家の進歩というのは絶えず自己を犠牲にして...
(T・S・エリオット「伝統と個人の才能」矢本貞幹訳/...
&br;
「どことなく東洋的やな」
「エリオットは東洋思想にかぶれてたころがあったそうだ。で...
「禅と詩、というとすぐビート詩人を連想しちゃうけどね」
「ああいう際立った結びつきに目をうばわれてると本質を見失...
&br;
>この秋は何で年よる雲に鳥
&br;
も同じ無心の境涯なんやと思う」
&br;
>けっして虚無とか「有る」「無い」とかの「無」と理解しては...
>頌(うた)って言う
イヌも仏性も
まるごと出された仏陀の命令
有るとか無いとか&br;ちょっとでも思ってごらん
たちまちイノチをなくすだろう&br;
&br;
**参考 [#r924787c]
|BGCOLOR(#FFFFCC):|BGCOLOR(#FFFFCC):|c
|''歸去來兮辭''&br;陶淵明 作 &br;&br;''歸去來兮&br;田園...
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→[[二【百丈野狐】>MUMONKAN/百丈野狐]]
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【第1則】
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''一 趙州狗子''&br;
''趙州和尚、因僧問、狗子還有佛性也無。州云、無。''
''無門曰、參禪須透祖師關、妙悟要窮心路絶。祖關不透心路不...
''頌曰''
''狗子佛性 全提正令''
''纔渉有無 喪身失命&br;''
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一 趙州狗子(じようしゆうのくす)&br;
趙州和尚、因(ちな)みに僧問う「狗子に還って仏性有りや無し...
無門曰く「参禅はすべからく祖師の関を透るべし。妙悟は心路...
頌(じゅ)に曰(いわ) く
狗子仏性、全提正令。
纔(わず)かに有無に渉れば、喪身失命せん。&br;
&br;
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>ある僧が趙州に尋ねた。「犬にも仏性があるでしょうか」&br;...
&br;
さあ、これはすごーく有名な公案らしいで。『東洋的無』『絶...
&br;
「イヌも仏になれますか・・・・・・なれないよ、っていうだ...
「ところが仏教(大乗)には、一切衆生悉有仏性---いっさいの衆...
&br;「じゃあこの趙州というおっさんは仏教のイロハも知らな...
「これがエラーイひとだったらしいね。百二十歳まで生きてる...
「なんでそうなるの?矛盾してるやん」
「なんでそうなるのかは自分で考えなさい、というのが公案だ...
あるでしょうかないでしょうか、という問いかけ自体がすでに...
&br;「この質問をした僧の身になってちょっと考えてみたんや...
「もうひとつは自分が不安なんやな。イヌにさえ仏性があると...
「それなのにイヌのことなんかもちだして・・・・・・。でも...
&br;「結局、分別という自分のものさしを持ってしまうと、自...
「仏性は確かに”有る”。しかしおまえのようなものには”無い”...
「う~ん。そのへんがムズカシイ。”無”イコール”無い”とは言...
「どうちがう?」
「それはアタマで理解しようとしてもダメ。座禅を組みにお寺...
「ふつうのひとはいそがしくてそんなヒマないやん」
「サトリたけりゃ、出家しなけりゃダメよというところか。で...
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「それで相対を越えた『絶対的無』ということをポエジイのモ...
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鈴木大拙というひとが”無心”とは何かということに関して、そ...
&br;
>・・・・・・芸術家の進歩というのは絶えず自己を犠牲にして...
(T・S・エリオット「伝統と個人の才能」矢本貞幹訳/...
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「どことなく東洋的やな」
「エリオットは東洋思想にかぶれてたころがあったそうだ。で...
「禅と詩、というとすぐビート詩人を連想しちゃうけどね」
「ああいう際立った結びつきに目をうばわれてると本質を見失...
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>この秋は何で年よる雲に鳥
&br;
も同じ無心の境涯なんやと思う」
&br;
>けっして虚無とか「有る」「無い」とかの「無」と理解しては...
>頌(うた)って言う
イヌも仏性も
まるごと出された仏陀の命令
有るとか無いとか&br;ちょっとでも思ってごらん
たちまちイノチをなくすだろう&br;
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**参考 [#r924787c]
|BGCOLOR(#FFFFCC):|BGCOLOR(#FFFFCC):|c
|''歸去來兮辭''&br;陶淵明 作 &br;&br;''歸去來兮&br;田園...
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