MUMONKAN/絶対の詩学~『無門関』を読みながら
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**''絶対の詩学~『無門関』を読みながら【あとがきにかえて...
&br;
>趙州和尚、因(ちな)みに僧問う『狗子(くす)に還って仏性有り...
(『無門関』第一則【趙州狗子】) &br;
&br;
しゃべるコトバがぜんぶ七五調になってしまうので困った、と...
哲学書というと、なにかウワゴトのようなことが書き連ねられ...
>「もっとも有力なる実在は種々の矛盾をもっともよく調和統一...
&br;
この高名な本はボクにとってほとんど詩論であった。西田哲学...
西脇順三郎が「詩を哲学としてみるひとは四角のものを三角に...
>「只(た)だ者(こ)の一箇の無字、乃ち宗門の一関なり」&br;
(『無門関』第一則【趙州狗子】) &br;
&br;
『無門関』(中国宋代禅宗の公案<禅問答>集)の作者、無門慧開...
かれは言う。肯定(相対的有)するか、否定(相対的無)するか、...
ありきたりな有無や存在否存在、あるいは自他の区別といった...
この理性のどんづまり、そんな「絶対無」の場においてこそ、...
>香厳和尚が言われた、「人が樹に登るとする。しかも口で枝を...
(『無門関』第五則【香嚴上樹】<西村恵...
&br;
さあ、この口を開いて応えれば、みずからを死地に追いやるよ...
このような絶対矛盾の場においてこそ、絶対の世界が開ける、...
さあ、自分の座ったイスを自分自身で持ち上げさせるような問...
「禅とは何であるか」「ホトケとは何であるか」という問いか...
『無門関』を読みながら、ぼくはしばしば「わたしとは他者な...
そんな自殺行為を何のために?
理由なんてないだろう。コトバの移り気、不誠実さを承知のう...
''『判決が先で、罪は後』''
じぶんの外部にあるコトバを積み重ねるのが詩ではない。じぶ...
それから詩人は「わたし」の断片を拾い集めてジグソーパズル...
詩人がその時めざすのは創造ではなくて再生である。
じぶんとコトバがひとつになるためには、じぶんもコトバも共...
有り金を残らず「無」に賭けるのである。
じぶんをじぶんでなくすると同時にコトバをコトバでなくする...
コトバだけを解体しようとしても、それは相対的にすぎない。...
じぶんだけを解体しようとしても、それも相対的にすぎない。...
ふたつのことはかならず同時に同一の場で行われなければなら...
しかし、「絶対」の詩はとらえがたい。いざ実作となると、あ...
>
>言葉のない世界を発見するのだ 言葉をつかって
真昼の球体を 正午の詩を
おれは垂直的人間
おれは水平的人間にとどまるわけにはいかない&br;
(田村隆一『言葉のない世界』)&br;
&br;
しかし、垂直的人間にとどまるのもまた抽象的人間にすぎない...
絶対の詩をもとめてウロツき、あらゆるものを食らう。この水...
水平的イヌよ、ぼくは「一本の針でおまえの瞼を縫いあわせ、...
・・・・・・ もちろん、これらのことはアヤマチにちがいな...
ただ『無門関』という古い中国の坊さんの書いた本を読みなが...
>
>もう一度探し出したぞ。
何を? 永遠を。
それは、太陽と番(つが)った
海だ。&br;
(ランボー『永遠』/堀口大學訳)&br;
&br;
--- 初出 1999/01/22 ニフティサーブ「現代詩フォーラム」
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**''絶対の詩学~『無門関』を読みながら【あとがきにかえて...
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>趙州和尚、因(ちな)みに僧問う『狗子(くす)に還って仏性有り...
(『無門関』第一則【趙州狗子】) &br;
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しゃべるコトバがぜんぶ七五調になってしまうので困った、と...
哲学書というと、なにかウワゴトのようなことが書き連ねられ...
>「もっとも有力なる実在は種々の矛盾をもっともよく調和統一...
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この高名な本はボクにとってほとんど詩論であった。西田哲学...
西脇順三郎が「詩を哲学としてみるひとは四角のものを三角に...
>「只(た)だ者(こ)の一箇の無字、乃ち宗門の一関なり」&br;
(『無門関』第一則【趙州狗子】) &br;
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『無門関』(中国宋代禅宗の公案<禅問答>集)の作者、無門慧開...
かれは言う。肯定(相対的有)するか、否定(相対的無)するか、...
ありきたりな有無や存在否存在、あるいは自他の区別といった...
この理性のどんづまり、そんな「絶対無」の場においてこそ、...
>香厳和尚が言われた、「人が樹に登るとする。しかも口で枝を...
(『無門関』第五則【香嚴上樹】<西村恵...
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さあ、この口を開いて応えれば、みずからを死地に追いやるよ...
このような絶対矛盾の場においてこそ、絶対の世界が開ける、...
さあ、自分の座ったイスを自分自身で持ち上げさせるような問...
「禅とは何であるか」「ホトケとは何であるか」という問いか...
『無門関』を読みながら、ぼくはしばしば「わたしとは他者な...
そんな自殺行為を何のために?
理由なんてないだろう。コトバの移り気、不誠実さを承知のう...
''『判決が先で、罪は後』''
じぶんの外部にあるコトバを積み重ねるのが詩ではない。じぶ...
それから詩人は「わたし」の断片を拾い集めてジグソーパズル...
詩人がその時めざすのは創造ではなくて再生である。
じぶんとコトバがひとつになるためには、じぶんもコトバも共...
有り金を残らず「無」に賭けるのである。
じぶんをじぶんでなくすると同時にコトバをコトバでなくする...
コトバだけを解体しようとしても、それは相対的にすぎない。...
じぶんだけを解体しようとしても、それも相対的にすぎない。...
ふたつのことはかならず同時に同一の場で行われなければなら...
しかし、「絶対」の詩はとらえがたい。いざ実作となると、あ...
>
>言葉のない世界を発見するのだ 言葉をつかって
真昼の球体を 正午の詩を
おれは垂直的人間
おれは水平的人間にとどまるわけにはいかない&br;
(田村隆一『言葉のない世界』)&br;
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しかし、垂直的人間にとどまるのもまた抽象的人間にすぎない...
絶対の詩をもとめてウロツき、あらゆるものを食らう。この水...
水平的イヌよ、ぼくは「一本の針でおまえの瞼を縫いあわせ、...
・・・・・・ もちろん、これらのことはアヤマチにちがいな...
ただ『無門関』という古い中国の坊さんの書いた本を読みなが...
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>もう一度探し出したぞ。
何を? 永遠を。
それは、太陽と番(つが)った
海だ。&br;
(ランボー『永遠』/堀口大學訳)&br;
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--- 初出 1999/01/22 ニフティサーブ「現代詩フォーラム」
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