MUMONKAN/百丈野狐
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【第2則】
>
''二 百丈野狐''&br;
''百丈和尚、凡參次、有一老人常隨衆聽法。衆人退、老人亦退...
''無門曰、不落因果、爲甚墮野狐。不昧因果、爲甚脱野狐。若...
''頌曰''
''不落不昧 兩采一賽''
''不昧不落 千錯萬錯''
~
> 二 百丈(ひやくじよう)の野狐(やこ)
&br;百丈和尚、凡(およ)そ参の次(つい)で、一老人有って常に...
今請う、和尚一転語(いってんご)を代わって貴(ひと)えに野狐...
老人言下に大悟し、作礼(さらい)して云く「某甲、已に野狐身...
師、維那(いのう)をして白槌(びゃくつい)して衆に告げしむ、...
食後に只だ師の衆を領して山後の嵒下(がんか)に至って、杖を...
黄蘗(おうばく)便ち問う、「古人錯(あやま)って一転語を祗対(...
&br;無門曰く「不落因果(ふらくいんが)、甚(なん)と為(し)...
&br; 頌に曰く
不落と不昧と、両采一賽(りょうさいいっさい)。
不昧と不落と、千錯万錯(せんしゃくばんしゃく)。
&br;
「これは基本的には『趙州狗子』といっしょと思うけど、ハナ...
「ふ~ん・・・・・・。これもじつは『不落因果』イコール『...
「そうらしい。ふつうに読むと老人は『不昧因果』(因果の理法...
「一切衆生悉有仏性----とかいう考え方を信じれば野狐にだっ...
「作為的といえば、このハナシの構成自体が作為的に思われる...
「『趙州狗子』みたいに、『因果に落ちますか?----昧まさず...
「そうそう、それなのになんでその後もながながとハナシが続...
「野狐の葬儀のハナシと黄蘗が百丈を殴ったというハナシ」&br;
「葬儀に関しては僧であれ野狐であれイノチの尊さに変わりは...
その前の黄蘗の問いかけ『もし彼が常に正しい答えを出してい...
不落とか不昧とかにこだわる分別意識は、いわば片手で拍手し...
「意味は通じるということでいえば、黄蘗はただ百丈の前で手...
「意味はね。通じるかもね。じっさい昨日『無門関』のこの下...
「黄蘗も、こう手を左右に振ってさ----師よ、どうやったら片...
「いやー、ぼくはそんな批評家みたいなことイヤやなあ。意味...
そしてじつは百丈はその音を聞かせたかった。そこでじぶんを...
「だれに聞かせたかった?」
「お堂に集まった僧侶たちに。
百丈が亡くなった僧の葬式をすると告げたとき、みんな不審に...
『みんな元気で、臥せっているものもいなかったはずなのに』...
「ナルホド。師が弟子を殴るんではたんなる叱責とうけとられ...
「じぶんたちの分別意識を恥じたことやろう」
&br;
* * * * * * * * * ...
&br;
「エ~、ちょっと誤解のないように言っときたいんやけど」
「なに」
「さいごの黄蘗が師の百丈を殴ったのはナゼか?という点への...
「でも禅ってそういうもんやろ。『不立文字』やろ」
「そりゃあ究極的にはね、そういうもんなんかもしれん。でも...
「そういう意味では詩人は苦労してるよね。コトバにならんこ...
「あっ、やっと詩のハナシになった(笑)」
&br;
&br;
>> 頌に曰く
不落と不昧 こたえがふたつ
不昧と不落 いいかえたっておなじこと
~
~
>
>「一対(いっつい)か一対一か枯野人 鷹羽狩行」
1998/11/09
&br;
→[[三【倶胝堅指】>MUMONKAN/倶胝堅指]]
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【第2則】
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''二 百丈野狐''&br;
''百丈和尚、凡參次、有一老人常隨衆聽法。衆人退、老人亦退...
''無門曰、不落因果、爲甚墮野狐。不昧因果、爲甚脱野狐。若...
''頌曰''
''不落不昧 兩采一賽''
''不昧不落 千錯萬錯''
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> 二 百丈(ひやくじよう)の野狐(やこ)
&br;百丈和尚、凡(およ)そ参の次(つい)で、一老人有って常に...
今請う、和尚一転語(いってんご)を代わって貴(ひと)えに野狐...
老人言下に大悟し、作礼(さらい)して云く「某甲、已に野狐身...
師、維那(いのう)をして白槌(びゃくつい)して衆に告げしむ、...
食後に只だ師の衆を領して山後の嵒下(がんか)に至って、杖を...
黄蘗(おうばく)便ち問う、「古人錯(あやま)って一転語を祗対(...
&br;無門曰く「不落因果(ふらくいんが)、甚(なん)と為(し)...
&br; 頌に曰く
不落と不昧と、両采一賽(りょうさいいっさい)。
不昧と不落と、千錯万錯(せんしゃくばんしゃく)。
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「これは基本的には『趙州狗子』といっしょと思うけど、ハナ...
「ふ~ん・・・・・・。これもじつは『不落因果』イコール『...
「そうらしい。ふつうに読むと老人は『不昧因果』(因果の理法...
「一切衆生悉有仏性----とかいう考え方を信じれば野狐にだっ...
「作為的といえば、このハナシの構成自体が作為的に思われる...
「『趙州狗子』みたいに、『因果に落ちますか?----昧まさず...
「そうそう、それなのになんでその後もながながとハナシが続...
「野狐の葬儀のハナシと黄蘗が百丈を殴ったというハナシ」&br;
「葬儀に関しては僧であれ野狐であれイノチの尊さに変わりは...
その前の黄蘗の問いかけ『もし彼が常に正しい答えを出してい...
不落とか不昧とかにこだわる分別意識は、いわば片手で拍手し...
「意味は通じるということでいえば、黄蘗はただ百丈の前で手...
「意味はね。通じるかもね。じっさい昨日『無門関』のこの下...
「黄蘗も、こう手を左右に振ってさ----師よ、どうやったら片...
「いやー、ぼくはそんな批評家みたいなことイヤやなあ。意味...
そしてじつは百丈はその音を聞かせたかった。そこでじぶんを...
「だれに聞かせたかった?」
「お堂に集まった僧侶たちに。
百丈が亡くなった僧の葬式をすると告げたとき、みんな不審に...
『みんな元気で、臥せっているものもいなかったはずなのに』...
「ナルホド。師が弟子を殴るんではたんなる叱責とうけとられ...
「じぶんたちの分別意識を恥じたことやろう」
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* * * * * * * * * ...
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「エ~、ちょっと誤解のないように言っときたいんやけど」
「なに」
「さいごの黄蘗が師の百丈を殴ったのはナゼか?という点への...
「でも禅ってそういうもんやろ。『不立文字』やろ」
「そりゃあ究極的にはね、そういうもんなんかもしれん。でも...
「そういう意味では詩人は苦労してるよね。コトバにならんこ...
「あっ、やっと詩のハナシになった(笑)」
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>> 頌に曰く
不落と不昧 こたえがふたつ
不昧と不落 いいかえたっておなじこと
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>「一対(いっつい)か一対一か枯野人 鷹羽狩行」
1998/11/09
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→[[三【倶胝堅指】>MUMONKAN/倶胝堅指]]
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