MUMONKAN/徳山托鉢
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【第13則】
>
''十三 徳山托鉢''&br;
''徳山、一日托鉢下堂。見雪峰問者老漢鐘未鳴鼓未響、托鉢向...
''無門曰、若是未後句、巖頭徳山倶未夢見在。撿點將來、好似...
''頌曰''
''識得最初句 便會末後句''
''末後與最初 不是者一句''
&br;
十三 徳山の托鉢(たくはつ)
徳山、一日托鉢して堂に下る。雪峰(せっぽう)に「者(こ)の老...
無門曰く、若し是れ末後の句ならば、巌頭、徳山、倶(とも)に...
&br;
頌に曰く
最初の句を識得すれば、便ち末後の句を会ず
末後と最初と、是れ者の一句にあらず。
&br;
「
(1)ある日、徳山和尚はどうしたことか食事の合図のないうちに...
(2)これを見た弟子の雪峰が『おや、どちらにいくつもりです?...
(3)和尚を引き下がらせたことを雪峰は同門の巌頭に自慢げに話...
(4)『老師もまだまだ絶対の一句は得ていないようだ』と巌頭は...
(5)やって来た巌頭は何事か老師に耳打ちした。腑に落ちたよう...
(6)あくる日の老師の説法は常にないほど立派だったので、巌頭...
&br;
「なんや、この(1)(2)(3)・・・ちゅうのは?」
「それぞれにひとつずつマチガイがあるのだ。
(1)徳山といえば『徳山の棒、臨済の喝』といわれ、中国禅史上...
(2)さらに雪峰の問いかけに対して、ナゼ沈黙したままだったの...
(3)そういう老師の不自然さに気づかずに、自分の問答の首尾を...
(4)巌頭は徳山和尚の法嗣(法統を受け継ぐあととり)となった優...
(5)徳山と巌頭はナゼ、ヒソヒソ話で了解し合ったのか?こうい...
(6)次の日の徳山の説法の変わり様はなんなのか。さらにそれを...
「なんだか芝居がかってるね」
「無門は『まるで棚にならべた、からくり人形じゃないか』と...
&br;
>
> 『間違い』 谷川俊太郎&br;
わたしのまちがいだった
わたしの まちがいだった
こうして 草にすわれば それがわかる&br;
そう八木重吉は書いた(その息遣いが聞こえる)
そんなにも深く自分の間違いが
腑に落ちたことが私にあったか&br;
草に座れないから
まわりはコンクリートしかないから
私は自分の間違いを知ることができない&br;
たったひとつでも間違いに気づいたら
すべてがいちどきに瓦解しかねない
椅子に座って私はぼんやりそう思う&br;
私の間違いじゃないあなたの間違いだ
あなたの間違いじゃない彼等の間違いだ
みんなが間違っていれば誰も気づかない&br;
草に座れぬまま私は死ぬのだ
間違ったまま私は死ぬのだ
間違いを探しあぐねて&br;
&br;
1998/12/07
&br;
→[[十四【南泉斬猫】>MUMONKAN/南泉斬猫]]
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【第13則】
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''十三 徳山托鉢''&br;
''徳山、一日托鉢下堂。見雪峰問者老漢鐘未鳴鼓未響、托鉢向...
''無門曰、若是未後句、巖頭徳山倶未夢見在。撿點將來、好似...
''頌曰''
''識得最初句 便會末後句''
''末後與最初 不是者一句''
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十三 徳山の托鉢(たくはつ)
徳山、一日托鉢して堂に下る。雪峰(せっぽう)に「者(こ)の老...
無門曰く、若し是れ末後の句ならば、巌頭、徳山、倶(とも)に...
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頌に曰く
最初の句を識得すれば、便ち末後の句を会ず
末後と最初と、是れ者の一句にあらず。
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「
(1)ある日、徳山和尚はどうしたことか食事の合図のないうちに...
(2)これを見た弟子の雪峰が『おや、どちらにいくつもりです?...
(3)和尚を引き下がらせたことを雪峰は同門の巌頭に自慢げに話...
(4)『老師もまだまだ絶対の一句は得ていないようだ』と巌頭は...
(5)やって来た巌頭は何事か老師に耳打ちした。腑に落ちたよう...
(6)あくる日の老師の説法は常にないほど立派だったので、巌頭...
&br;
「なんや、この(1)(2)(3)・・・ちゅうのは?」
「それぞれにひとつずつマチガイがあるのだ。
(1)徳山といえば『徳山の棒、臨済の喝』といわれ、中国禅史上...
(2)さらに雪峰の問いかけに対して、ナゼ沈黙したままだったの...
(3)そういう老師の不自然さに気づかずに、自分の問答の首尾を...
(4)巌頭は徳山和尚の法嗣(法統を受け継ぐあととり)となった優...
(5)徳山と巌頭はナゼ、ヒソヒソ話で了解し合ったのか?こうい...
(6)次の日の徳山の説法の変わり様はなんなのか。さらにそれを...
「なんだか芝居がかってるね」
「無門は『まるで棚にならべた、からくり人形じゃないか』と...
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>
> 『間違い』 谷川俊太郎&br;
わたしのまちがいだった
わたしの まちがいだった
こうして 草にすわれば それがわかる&br;
そう八木重吉は書いた(その息遣いが聞こえる)
そんなにも深く自分の間違いが
腑に落ちたことが私にあったか&br;
草に座れないから
まわりはコンクリートしかないから
私は自分の間違いを知ることができない&br;
たったひとつでも間違いに気づいたら
すべてがいちどきに瓦解しかねない
椅子に座って私はぼんやりそう思う&br;
私の間違いじゃないあなたの間違いだ
あなたの間違いじゃない彼等の間違いだ
みんなが間違っていれば誰も気づかない&br;
草に座れぬまま私は死ぬのだ
間違ったまま私は死ぬのだ
間違いを探しあぐねて&br;
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1998/12/07
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→[[十四【南泉斬猫】>MUMONKAN/南泉斬猫]]
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