MUMONKAN/平常是道
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【第19則】
>
''十九 平常是道''&br;
''南泉、因趙州問、如何是道。泉云、平常心是道。州云、還可...
''無門曰、南泉被趙州發問、直得瓦解氷消、分疎不下。趙州縱...
''頌曰''
''春有百花秋有月 夏有涼風冬有雪 若無閑事挂心頭 便...
~
十九 平常(びょうじょう)是れ道(どう)
南泉、因みに趙州問う、「如何なるか是れ道」。泉曰く、「平...
無門曰く、「南泉、趙州に発問せられて、直に得たり、瓦解氷...
&br;
>> 頌に曰く
春に百花有り秋に月有り、夏に涼風有り冬に雪有り。若し閑事(...
&br;
「これは南泉和尚の元で修行をかさねていたころの若き趙州が...
&br;
>''趙州『道、とはどういうものでしょう?』''
''南泉『平常のココロ、これ道さ』''
''趙州『どのようにそのココロを追ってゆけばいいのですか?...
''南泉『追えば逃げてゆくものだ』''
''趙州『追わないでどうしてつかまえることができるでしょう...
''南泉『追いついたと思っても、それは影だ。かといって立ち...
&br;
このとき、趙州は悟ったという」
&br;
>
> 『噴水』 堀口大学&br;
夕暮である。
一人で噴水を眺めよう。
&br;
火をまねて水が燃え上がる
これが噴水の愚(おろか)さだ。
&br;
だれか教へてやる人はないか?
それは如何にも馬鹿げた事だと。
&br;
然(しか)し何も知らずに
一心に水は燃え上る。
&br;
なほ高く なほ力強く
水は熱心に燃え上がる。
&br;
けれどもやがて
水は落ちて来る。
&br;
悲しい響きして
水は落ちて来る。
&br;
さびしい姿して
水は落ちて来る。
&br;
雨のやうに 涙のやうに
水は落ちて来る。
&br;
夕ぐれだ。
一人で噴水を眺めよう。
&br;
雨のやうに 涙のやうに
哀れさびしく落ちて来るのは
&br;
永久になぐさまぬ
水のほのほであるか?&br;
それとも彼の女を恋する
哀な私の心であるか?&br;
ああ この世の中で炎ばかりが
天へ向かつて上ることを許されてゐるのだ。
&br;
これが噴水の愚(おろか)さだ。
だれか教へてやる人はないか?
&br;
&br;
1998/12/14
&br;
→[[二十【大力量人】>MUMONKAN/大力量人]]
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【第19則】
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''十九 平常是道''&br;
''南泉、因趙州問、如何是道。泉云、平常心是道。州云、還可...
''無門曰、南泉被趙州發問、直得瓦解氷消、分疎不下。趙州縱...
''頌曰''
''春有百花秋有月 夏有涼風冬有雪 若無閑事挂心頭 便...
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十九 平常(びょうじょう)是れ道(どう)
南泉、因みに趙州問う、「如何なるか是れ道」。泉曰く、「平...
無門曰く、「南泉、趙州に発問せられて、直に得たり、瓦解氷...
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>> 頌に曰く
春に百花有り秋に月有り、夏に涼風有り冬に雪有り。若し閑事(...
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「これは南泉和尚の元で修行をかさねていたころの若き趙州が...
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>''趙州『道、とはどういうものでしょう?』''
''南泉『平常のココロ、これ道さ』''
''趙州『どのようにそのココロを追ってゆけばいいのですか?...
''南泉『追えば逃げてゆくものだ』''
''趙州『追わないでどうしてつかまえることができるでしょう...
''南泉『追いついたと思っても、それは影だ。かといって立ち...
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このとき、趙州は悟ったという」
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> 『噴水』 堀口大学&br;
夕暮である。
一人で噴水を眺めよう。
&br;
火をまねて水が燃え上がる
これが噴水の愚(おろか)さだ。
&br;
だれか教へてやる人はないか?
それは如何にも馬鹿げた事だと。
&br;
然(しか)し何も知らずに
一心に水は燃え上る。
&br;
なほ高く なほ力強く
水は熱心に燃え上がる。
&br;
けれどもやがて
水は落ちて来る。
&br;
悲しい響きして
水は落ちて来る。
&br;
さびしい姿して
水は落ちて来る。
&br;
雨のやうに 涙のやうに
水は落ちて来る。
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夕ぐれだ。
一人で噴水を眺めよう。
&br;
雨のやうに 涙のやうに
哀れさびしく落ちて来るのは
&br;
永久になぐさまぬ
水のほのほであるか?&br;
それとも彼の女を恋する
哀な私の心であるか?&br;
ああ この世の中で炎ばかりが
天へ向かつて上ることを許されてゐるのだ。
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これが噴水の愚(おろか)さだ。
だれか教へてやる人はないか?
&br;
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1998/12/14
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→[[二十【大力量人】>MUMONKAN/大力量人]]
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