MUMONKAN/國師三喚
をテンプレートにして作成
開始行:
#menu(mumonkanMenu)
【17第則】
>
''十七 國師三喚''&br;
''國師三喚侍者。侍者三應。國師云、將謂吾辜負汝、元來却是...
''無門曰、國師三喚、舌頭墮地。侍者三應、和光吐出。國師年...
''頌曰''
''鉄枷無孔要人擔 累及兒孫不等閑 欲得撐門幷拄戸更須...
~
> 十七 国師(こくし)、三たび喚(よ)ぶ&br;
国師、三たび侍者(じしゃ)を喚ぶ。侍者三たび応ず。国師曰く...
無門曰く、「国師三喚、舌頭(ぜっとう)地に堕つ。侍者三応(さ...
頌に曰く
鉄枷(てっか)無孔(むく)、人の担わんことを要す。累(わざわい...
&br;
&br;
「
>''慧忠国師が侍者の応真に呼びかけた。''
&br;''国師『応真や』''
''応真『はい』''
''国師『応真や』''
''応真『はい』''
''国師『応真や』''
''応真『はい』''
''国師『なんだ、アヤマチをくりかえしたのはワシではなく、...
&br;
さて、前にも言ったけれど、本来”ひとつ”であるはずのものを...
「名を呼んだ国師のアヤマチ。そして、その呼びかけに動かさ...
「そうそう。でもたいせつなのは、そのアヤマチを百も承知の...
&br;
>
> 『わたしを束(たば)ねないで』 新川和江&br;
わたしを束ねないで
あらせいとうの花のように
白い葱のように
束ねないでください わたしは稲穂
秋 大地が胸を焦がす
見渡すかぎりの金色(こんじき)の稲穂
&br;
わたしを止めないで
標本箱の昆虫のように
高原からきた絵葉書のように
止めないでください わたしは羽撃(はばた)き
こやみなく空のひろさをかいさぐっている
目には見えないつばさの音
&br;
わたしを注(つ)がないで
日常性に薄められた牛乳のように
ぬるい酒のように
注がないでください わたしは海
夜 とほうもなく満ちてくる
苦い潮(うしお) ふちのない水
&br;
わたしを名付けないで
娘という名 妻という名
重々しい母という名でしつらえた座に
坐りきりにさせないでください わたしは風
りんごの木と
泉のありかを知っている風
&br;
わたしを区切らないで
,(コンマ) や .(ピリオド)いくつかの段落
そしておしまいに「さようなら」があったりする手紙のようには
こまめにけりをつけないでください わたしは終わりのない文章
川と同じに
はてしなく流れていく 拡がっていく 一行の詩
&br;
&br; 1998/12/12
&br;
→[[十八【洞山三斤】>MUMONKAN/洞山三斤]]
終了行:
#menu(mumonkanMenu)
【17第則】
>
''十七 國師三喚''&br;
''國師三喚侍者。侍者三應。國師云、將謂吾辜負汝、元來却是...
''無門曰、國師三喚、舌頭墮地。侍者三應、和光吐出。國師年...
''頌曰''
''鉄枷無孔要人擔 累及兒孫不等閑 欲得撐門幷拄戸更須...
~
> 十七 国師(こくし)、三たび喚(よ)ぶ&br;
国師、三たび侍者(じしゃ)を喚ぶ。侍者三たび応ず。国師曰く...
無門曰く、「国師三喚、舌頭(ぜっとう)地に堕つ。侍者三応(さ...
頌に曰く
鉄枷(てっか)無孔(むく)、人の担わんことを要す。累(わざわい...
&br;
&br;
「
>''慧忠国師が侍者の応真に呼びかけた。''
&br;''国師『応真や』''
''応真『はい』''
''国師『応真や』''
''応真『はい』''
''国師『応真や』''
''応真『はい』''
''国師『なんだ、アヤマチをくりかえしたのはワシではなく、...
&br;
さて、前にも言ったけれど、本来”ひとつ”であるはずのものを...
「名を呼んだ国師のアヤマチ。そして、その呼びかけに動かさ...
「そうそう。でもたいせつなのは、そのアヤマチを百も承知の...
&br;
>
> 『わたしを束(たば)ねないで』 新川和江&br;
わたしを束ねないで
あらせいとうの花のように
白い葱のように
束ねないでください わたしは稲穂
秋 大地が胸を焦がす
見渡すかぎりの金色(こんじき)の稲穂
&br;
わたしを止めないで
標本箱の昆虫のように
高原からきた絵葉書のように
止めないでください わたしは羽撃(はばた)き
こやみなく空のひろさをかいさぐっている
目には見えないつばさの音
&br;
わたしを注(つ)がないで
日常性に薄められた牛乳のように
ぬるい酒のように
注がないでください わたしは海
夜 とほうもなく満ちてくる
苦い潮(うしお) ふちのない水
&br;
わたしを名付けないで
娘という名 妻という名
重々しい母という名でしつらえた座に
坐りきりにさせないでください わたしは風
りんごの木と
泉のありかを知っている風
&br;
わたしを区切らないで
,(コンマ) や .(ピリオド)いくつかの段落
そしておしまいに「さようなら」があったりする手紙のようには
こまめにけりをつけないでください わたしは終わりのない文章
川と同じに
はてしなく流れていく 拡がっていく 一行の詩
&br;
&br; 1998/12/12
&br;
→[[十八【洞山三斤】>MUMONKAN/洞山三斤]]
ページ名: