MUMONKAN/即心即佛
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【第30則】【第33則】
>
''三十 即心即佛''&br;
''馬祖、因大梅問、如何是佛。祖云、即心是佛。''
''無門曰、若能直下領略得去、著佛衣、喫佛飯、説佛話、行佛...
''頌曰''
''青天白日 切忌尋覓''
''更問如何 抱贓叫屈''
~
> 三十 即心即仏&br;
馬祖、因みに大梅(だいばい)問う、「如何なるか是れ仏」。
祖云く、「即心是仏(そくしんぜぶつ)」。&br;
無門曰く、「若し能(よ)く直下に領略し得去らば、仏衣を著(つ...
頌に曰く
青天白日、切に忌む尋覓(じんみゃく)することを。
更に如何と問えば、贓(ぞう)を抱いて屈と叫ぶ。
~
> ''三十三 非心非佛''&br;
''馬祖、因僧問、如何是佛。祖曰、非心非佛。''
''無門曰、若向者裏見得、參學事畢。''&br;
''頌曰''
''路逢劍客須呈不遇詩人莫獻''
''逢人且説三分未可全施一片''
~
三十三 非心非仏(ひしんひぶつ)&br;
馬祖、因みに僧問う、「如何なるか是れ仏」。
祖曰く、「非心非仏」。&br;
無門曰く、「若し者裏に向かって見得せば、参学の事(じ)畢(お...
頌に曰く
路に剣客逢わば、須(すべか)らく呈すべし、詩人に遇わずんば...
人に逢うては且らく三分を説け、未だ全く一片を施すべからず。
&br;
「三十則と三十三則は同じ『如何なるか是れ仏』という問いに...
&br;
''僧『ホトケとは何ぞや?』''
&br;
馬祖の答え
&br;
''(a)『ココロがすなわちホトケなのさ』<30則>''
''(b)『ココロじゃないし、ホトケでもないね』<33則>''
&br;
という」
「矛盾してるなあ。とくにあとのほうは論理的に破綻してる」
「十九則【平常是道】の南泉と趙州の対話を思い出せばいいか...
>''師、衆に示して云く、道流、仏法は用功(ゆうこう)の処無し...
''■(イ+尓/なんじ)且く随所に主と作れば、立処皆な真なり。境...
~
臨済『みんな、仏法はてまひまかけるものじゃないぞ。そのま...
わかるやつはわかるのさ。古人云く、<自分の外でちやほやさ...
キミら、いまここで主人公になれ。キミの立っているところが...
過去のシガラミも大罪も勝手に解脱の海に泳いで行っちまうん...
&br;
>
> 『ニューヨーク公立図書館にて』 アレン・ギンズバーグ...
はだしをひきずって
洞穴から出て
木のしたに来る
&br;
まゆは
泣きはらして長く
かぎ鼻は悲しみ
&br;
ぼろぼろのころも
りっぱなひげ
不孝な手は
&br;
はだかの胸に組み
へりくだることはへとへとなことだ
へりくだることはへとへとなことだ
&br;
よろめきながら
流れのほとりの茂みにはいる
すべての無生物は
&br;
彼の知性をのぞいて
直立している
ふるえながら も
&br;
羅漢は
天国をもとめた
石の山のしたで
&br;
すわって かんがえ
ついに わかった
祝福の地の存在は
&br;
想像のなかだ----
ひらめ来る
虚の鏡---
&br;
生まれかわることはつらい
りっぱなひげをはやして
もういちど世界にはいること
&br;
めためたな聖人
目のまえの地は道のみだ
彼のたましいが見える
&br;
彼はなにも知らない
神とおなじだ
ふるえる
&br;
やさしい みじめなひと
へりくだることは へとへとなことだ
世界をまえにして
&br;
(片桐ユズル訳)
&br;
1999/02/06
&br;
→[[三十一【趙州勘婆】>MUMONKAN/趙州勘婆]]
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【第30則】【第33則】
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''三十 即心即佛''&br;
''馬祖、因大梅問、如何是佛。祖云、即心是佛。''
''無門曰、若能直下領略得去、著佛衣、喫佛飯、説佛話、行佛...
''頌曰''
''青天白日 切忌尋覓''
''更問如何 抱贓叫屈''
~
> 三十 即心即仏&br;
馬祖、因みに大梅(だいばい)問う、「如何なるか是れ仏」。
祖云く、「即心是仏(そくしんぜぶつ)」。&br;
無門曰く、「若し能(よ)く直下に領略し得去らば、仏衣を著(つ...
頌に曰く
青天白日、切に忌む尋覓(じんみゃく)することを。
更に如何と問えば、贓(ぞう)を抱いて屈と叫ぶ。
~
> ''三十三 非心非佛''&br;
''馬祖、因僧問、如何是佛。祖曰、非心非佛。''
''無門曰、若向者裏見得、參學事畢。''&br;
''頌曰''
''路逢劍客須呈不遇詩人莫獻''
''逢人且説三分未可全施一片''
~
三十三 非心非仏(ひしんひぶつ)&br;
馬祖、因みに僧問う、「如何なるか是れ仏」。
祖曰く、「非心非仏」。&br;
無門曰く、「若し者裏に向かって見得せば、参学の事(じ)畢(お...
頌に曰く
路に剣客逢わば、須(すべか)らく呈すべし、詩人に遇わずんば...
人に逢うては且らく三分を説け、未だ全く一片を施すべからず。
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「三十則と三十三則は同じ『如何なるか是れ仏』という問いに...
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''僧『ホトケとは何ぞや?』''
&br;
馬祖の答え
&br;
''(a)『ココロがすなわちホトケなのさ』<30則>''
''(b)『ココロじゃないし、ホトケでもないね』<33則>''
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という」
「矛盾してるなあ。とくにあとのほうは論理的に破綻してる」
「十九則【平常是道】の南泉と趙州の対話を思い出せばいいか...
>''師、衆に示して云く、道流、仏法は用功(ゆうこう)の処無し...
''■(イ+尓/なんじ)且く随所に主と作れば、立処皆な真なり。境...
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臨済『みんな、仏法はてまひまかけるものじゃないぞ。そのま...
わかるやつはわかるのさ。古人云く、<自分の外でちやほやさ...
キミら、いまここで主人公になれ。キミの立っているところが...
過去のシガラミも大罪も勝手に解脱の海に泳いで行っちまうん...
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>
> 『ニューヨーク公立図書館にて』 アレン・ギンズバーグ...
はだしをひきずって
洞穴から出て
木のしたに来る
&br;
まゆは
泣きはらして長く
かぎ鼻は悲しみ
&br;
ぼろぼろのころも
りっぱなひげ
不孝な手は
&br;
はだかの胸に組み
へりくだることはへとへとなことだ
へりくだることはへとへとなことだ
&br;
よろめきながら
流れのほとりの茂みにはいる
すべての無生物は
&br;
彼の知性をのぞいて
直立している
ふるえながら も
&br;
羅漢は
天国をもとめた
石の山のしたで
&br;
すわって かんがえ
ついに わかった
祝福の地の存在は
&br;
想像のなかだ----
ひらめ来る
虚の鏡---
&br;
生まれかわることはつらい
りっぱなひげをはやして
もういちど世界にはいること
&br;
めためたな聖人
目のまえの地は道のみだ
彼のたましいが見える
&br;
彼はなにも知らない
神とおなじだ
ふるえる
&br;
やさしい みじめなひと
へりくだることは へとへとなことだ
世界をまえにして
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(片桐ユズル訳)
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1999/02/06
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→[[三十一【趙州勘婆】>MUMONKAN/趙州勘婆]]
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