MUMONKAN/南泉斬猫
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第14則】
> ''十四 南泉斬猫''&br;
''南泉和尚因東西堂爭猫兒。泉乃提起云、大衆道得即救、道不...
''無門曰、且道、趙州頂草鞋意作麼生。若向者裏下得一轉語、...
''頌曰''
''趙州若在 倒行此令''
''奪却刀子 南泉乞命''
~
~
十四 南泉、猫を斬る&br;
南泉和尚、東西の両堂の猫児を争うに因んで、泉、乃ち提起し...
泉、遂に之れを斬る。晩に趙州外より帰る。泉、州に挙似す。...
&br;
無門曰く、「且く道え、趙州が草鞋を頂く意作麼生(そもさん)...
&br;
頌に曰く
趙州若し在らば、倒(さかしま)に此の令を行ぜん。
刀子を奪却して、南泉も命を乞わん。&br;
&br;
>>''あるとき、東の禅堂の雲水たちと西の禅堂の雲水たちとが...
''「さあお前たち、なんとか言ってみよ。うまく言えたらこの...
''ところが、誰も何も言うことが出来ない。南泉は仕方なく猫...
''晩になって、弟子の趙州が外から帰ってきた。南泉は趙州に...
''「ああ、お前があの場にいてくれたら、あの猫を救ってやる...
''と言った。''
&br;
「南泉和尚は趙州和尚の師匠。この公案はすごく有名なハナシ」
「坊さんが殺生はマズイんではないかい?」
「その点に関しては、いろんな説明がされてるけど・・・。キ...
「ネコに罪はなかろう」
「まあ、南泉を弁護することはできんね。雲水たちの分別意識...
「すると趙州が草履をアタマに載せたのは?」
「これもいろんなひとがいろんな解説をしてくれてる。趙州の...
「そんなもんかね」
「ボクはこれらの説にあんまりおもしろみを感じないんで、【...
つまり、趙州がした自分の履いてる草履を自分のアタマに載せ...
&br;
>
> 『四千の日と夜』 田村隆一&br;
一篇の詩が生れるためには、
われわれは殺さなければならない
多くのものを殺さなければならない
多くの愛するものを射殺し、暗殺し、毒殺するのだ&br;
見よ、
四千の日と夜の空から
一羽の小鳥のふるえる舌がほしいばかりに、
四千の夜の沈黙と四千の日の逆光線を
われわれは射殺した&br;
聴け、
雨のふるあらゆる都市、鎔鉱炉、
真夏の波止場と炭坑から
たったひとりの飢えた子供の涙がいるばかりに、
四千の日の愛と四千の夜の憐みを
われわれは暗殺した&br;
記憶せよ、
われわれの眼に見えざるものを見、
われわれの耳に聴えざるものを聴く
一匹の野良犬の恐怖がほしいばかりに、
四千の夜の想像力と四千の日のつめたい記憶を
われわれは毒殺した&br;
一篇の詩を生むためには、
われわれはいとしいものを殺さなければならない
これは死者を甦らせるただひとつの道であり、
われわれはその道を行かなければならない&br;
1998/12/10
&br;
→[[十五【洞山三頓】>MUMONKAN/洞山三頓]]
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第14則】
> ''十四 南泉斬猫''&br;
''南泉和尚因東西堂爭猫兒。泉乃提起云、大衆道得即救、道不...
''無門曰、且道、趙州頂草鞋意作麼生。若向者裏下得一轉語、...
''頌曰''
''趙州若在 倒行此令''
''奪却刀子 南泉乞命''
~
~
十四 南泉、猫を斬る&br;
南泉和尚、東西の両堂の猫児を争うに因んで、泉、乃ち提起し...
泉、遂に之れを斬る。晩に趙州外より帰る。泉、州に挙似す。...
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無門曰く、「且く道え、趙州が草鞋を頂く意作麼生(そもさん)...
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頌に曰く
趙州若し在らば、倒(さかしま)に此の令を行ぜん。
刀子を奪却して、南泉も命を乞わん。&br;
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>>''あるとき、東の禅堂の雲水たちと西の禅堂の雲水たちとが...
''「さあお前たち、なんとか言ってみよ。うまく言えたらこの...
''ところが、誰も何も言うことが出来ない。南泉は仕方なく猫...
''晩になって、弟子の趙州が外から帰ってきた。南泉は趙州に...
''「ああ、お前があの場にいてくれたら、あの猫を救ってやる...
''と言った。''
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「南泉和尚は趙州和尚の師匠。この公案はすごく有名なハナシ」
「坊さんが殺生はマズイんではないかい?」
「その点に関しては、いろんな説明がされてるけど・・・。キ...
「ネコに罪はなかろう」
「まあ、南泉を弁護することはできんね。雲水たちの分別意識...
「すると趙州が草履をアタマに載せたのは?」
「これもいろんなひとがいろんな解説をしてくれてる。趙州の...
「そんなもんかね」
「ボクはこれらの説にあんまりおもしろみを感じないんで、【...
つまり、趙州がした自分の履いてる草履を自分のアタマに載せ...
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>
> 『四千の日と夜』 田村隆一&br;
一篇の詩が生れるためには、
われわれは殺さなければならない
多くのものを殺さなければならない
多くの愛するものを射殺し、暗殺し、毒殺するのだ&br;
見よ、
四千の日と夜の空から
一羽の小鳥のふるえる舌がほしいばかりに、
四千の夜の沈黙と四千の日の逆光線を
われわれは射殺した&br;
聴け、
雨のふるあらゆる都市、鎔鉱炉、
真夏の波止場と炭坑から
たったひとりの飢えた子供の涙がいるばかりに、
四千の日の愛と四千の夜の憐みを
われわれは暗殺した&br;
記憶せよ、
われわれの眼に見えざるものを見、
われわれの耳に聴えざるものを聴く
一匹の野良犬の恐怖がほしいばかりに、
四千の夜の想像力と四千の日のつめたい記憶を
われわれは毒殺した&br;
一篇の詩を生むためには、
われわれはいとしいものを殺さなければならない
これは死者を甦らせるただひとつの道であり、
われわれはその道を行かなければならない&br;
1998/12/10
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