MUMONKAN/倶胝堅指
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【第3則】
>
''三 倶胝堅指''&br;
''倶胝和尚、凡有詰問、唯擧一指。後有童子。因外人問、和尚...
''無門曰、倶胝並童子悟處、不在指頭上。若向者裏見得、天龍...
''頌曰''
''倶胝鈍置老天龍 利刃單提勘小童''
''巨靈擡手無多子 分破華山千万重''
&br;
三 倶胝(ぐてい)、指を堅(た)てる&br;
倶胝和尚、凡そ詰問有れば、唯だ一指を挙す。
後に童子有り。因みに外人問う、「和尚、何の法要をか説かん...
胝、将に順世せんとして、衆に謂って曰く「吾れ天竜一指頭の...
&br;
無門曰く、「倶胝ならびに童子の悟処、指頭上に在らず。若し...
頌に曰く
倶胝、鈍置す老天竜、利刃(りじん)単提して小童を勘(かん...
巨霊(これい)手を擡(もた)ぐるに多子無し、分破す華山の...
&br;
「
>倶胝和尚は、だれがどんな問答を仕掛けてきても、ただ指を一...
という。そして生涯なんの説法もしなかったらしい」
「なにを聞かれても、指を立てるだけでいいというのはラクで...
「残念ながら、そんなことは禅サークルのルールのなかだけで...
「また言ってる。ところでその立てられた指は禅ルールではな...
「それはコトバではとても言えん、と禅ルールで答えておこう...
「わかったようなわからんような」
「なんなら参禅したら。インターネットで検索すれば参禅でき...
一即一切、の場合の”一”というのは、1、2、3、4・・・となに...
くらべるものがないというんやから、これはもう”ひとつ”と数...
「その、空、というのがよくわからん」
「ぼくにもわからんよ。いろいろムズカシクいわれているけど...
仏教でいう縁起というのは、ぼくらが日常使ってる意味とはち...
「例のごとく分別しないいうことやね。『趙州狗子』のときの”...
「そうそう、本来”ひとつ”であるはずのものを分別する、自分...
「しかしコトバを捨てるわけにはいかんし、じぶんというモノ...
「もちろんそうや。でもそのへんのことは煩瑣になるし、うま...
&br;
>
> 『コップへの不可能な接近』 谷川俊太郎&br;
それは底面はもつけれど頂面をもたない一個の円筒状をしてい...
&br;
>
> 『木』 田村隆一&br;
木は黙っているから好きだ
木は歩いたり走ったりしないから好きだ
木は愛とか正義とかわめかないから好きだ&br;
ほんとうにそうか
ほんとうにそうなのか&br;
見る人が見たら
木は囁いているのだ ゆったりと静かな声で
木は歩いているのだ 空にむかって
木は稲妻のごとく走っているのだ 地の下へ
木はたしかにわめかないが&br;
木は
愛そのものだ それでなかったら小鳥が飛んできて
枝にとまるはずがない
正義そのものだ それでなかったら地下水を根から吸いあげて
空にかえすはずがない&br;
若木
老木&br;
ひとつとして同じ木がない
ひとつとして同じ星の光のなかで
目ざめている木はない&br;
木
ぼくはきみのことが好きだ&br;&br;
1998/11/13
&br;
→[[四【胡子無髭】】>MUMONKAN/胡子無髭]]
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【第3則】
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''三 倶胝堅指''&br;
''倶胝和尚、凡有詰問、唯擧一指。後有童子。因外人問、和尚...
''無門曰、倶胝並童子悟處、不在指頭上。若向者裏見得、天龍...
''頌曰''
''倶胝鈍置老天龍 利刃單提勘小童''
''巨靈擡手無多子 分破華山千万重''
&br;
三 倶胝(ぐてい)、指を堅(た)てる&br;
倶胝和尚、凡そ詰問有れば、唯だ一指を挙す。
後に童子有り。因みに外人問う、「和尚、何の法要をか説かん...
胝、将に順世せんとして、衆に謂って曰く「吾れ天竜一指頭の...
&br;
無門曰く、「倶胝ならびに童子の悟処、指頭上に在らず。若し...
頌に曰く
倶胝、鈍置す老天竜、利刃(りじん)単提して小童を勘(かん...
巨霊(これい)手を擡(もた)ぐるに多子無し、分破す華山の...
&br;
「
>倶胝和尚は、だれがどんな問答を仕掛けてきても、ただ指を一...
という。そして生涯なんの説法もしなかったらしい」
「なにを聞かれても、指を立てるだけでいいというのはラクで...
「残念ながら、そんなことは禅サークルのルールのなかだけで...
「また言ってる。ところでその立てられた指は禅ルールではな...
「それはコトバではとても言えん、と禅ルールで答えておこう...
「わかったようなわからんような」
「なんなら参禅したら。インターネットで検索すれば参禅でき...
一即一切、の場合の”一”というのは、1、2、3、4・・・となに...
くらべるものがないというんやから、これはもう”ひとつ”と数...
「その、空、というのがよくわからん」
「ぼくにもわからんよ。いろいろムズカシクいわれているけど...
仏教でいう縁起というのは、ぼくらが日常使ってる意味とはち...
「例のごとく分別しないいうことやね。『趙州狗子』のときの”...
「そうそう、本来”ひとつ”であるはずのものを分別する、自分...
「しかしコトバを捨てるわけにはいかんし、じぶんというモノ...
「もちろんそうや。でもそのへんのことは煩瑣になるし、うま...
&br;
>
> 『コップへの不可能な接近』 谷川俊太郎&br;
それは底面はもつけれど頂面をもたない一個の円筒状をしてい...
&br;
>
> 『木』 田村隆一&br;
木は黙っているから好きだ
木は歩いたり走ったりしないから好きだ
木は愛とか正義とかわめかないから好きだ&br;
ほんとうにそうか
ほんとうにそうなのか&br;
見る人が見たら
木は囁いているのだ ゆったりと静かな声で
木は歩いているのだ 空にむかって
木は稲妻のごとく走っているのだ 地の下へ
木はたしかにわめかないが&br;
木は
愛そのものだ それでなかったら小鳥が飛んできて
枝にとまるはずがない
正義そのものだ それでなかったら地下水を根から吸いあげて
空にかえすはずがない&br;
若木
老木&br;
ひとつとして同じ木がない
ひとつとして同じ星の光のなかで
目ざめている木はない&br;
木
ぼくはきみのことが好きだ&br;&br;
1998/11/13
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→[[四【胡子無髭】】>MUMONKAN/胡子無髭]]
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