MUMONKAN/三座説法
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【第25則】
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''二十五 三座説法''~
''仰山和尚、夢見往彌勒所、安第三座。有一尊者、白槌云、今...
''無門曰、且道、是説法不説法、開口即失、閉口又喪。不開不...
''頌曰''
''白日晴天 夢中説夢''
''捏怪捏怪 誑謼一衆''~
二十五 三座(さんぞ)の説法~
仰山(ぎょうざん)和尚、夢に弥勒の所に往(ゆ)いて、第三座に...
一尊者有り、白槌(びゃくつい)して云く、「今日第三座の説法...
山乃ち起って白槌して云く、「摩訶衍(まかえん)の法は、四句...
無門曰く、「且らく道え、是れ説法するか、説法せざるか。口...
頌に曰く
白日晴天、夢中に夢を説く
捏怪(ねっかい)捏怪、一衆を誑謼(おうこ)す。
~
「仰山和尚の夢のハナシ。兜率天の弥勒ボサツんとこへ行った...
頌っていうには、『みんな白日晴天の下にいるのに、夢のなか...
>
>「席はないよ!席はないよ!」アリスがやってくるのを見ると...
「ぶどう酒はどうかね」と三月ウサギがまんざらぶあいそうで...
アリスはテーブルをぐるっと見まわしましたが、お茶のほかに...
「ぶどう酒なんかありゃしないさ」と三月ウサギがいいました。
「だったら、ないものをすすめるなんて、少し失礼じゃなくっ...
「まねかれもしないのに腰をおろすなんてのも、いささか失礼...
「あなたたちだけのテーブルだって、知らなかったわ」とアリ...
L.キャロル『不思議の国のアリス』(高橋康...
~
>
>
『カジノ』 W.H.オーデン~
生きているのは手だけだ。シカが小川を求めて
砂漠の砂と灌木のなかをがむしゃらに移動するように、
あるいはヒマワリが静かに光に向くように、
ルーレットに引き寄せられて、手が動く。
~
そして、熱にうなされる子の泣き声、檻のなかの
ライオンの渇仰、大学教師の恋愛沙汰を、夜が
吸いあげ、まとめあげ、なお夜のままでいるとき、
この会堂にはひとびとの祈りが充満する。
~
かれらは、究極の孤立の饗宴に、招かれることなく
みずから群がり、不信の儀式に参加している。
数字ですべての運命が作り変えられる。
有頂天の者、欲深い者、悲しむ者。
~
外では、全身で生きている者たちの逢い引きの場を
静かな川がうねって流れ、やがて山が
ふたりを分けへだて、夏の緑と霧のなか深く
小鳥が鳴いてそれぞれの仕事に向かわせるが、
~
ここでは、どんな若い羊飼いにも、裸身のニンフは
近寄ってこない、泉は涸れ、月桂樹は生えない。
この迷宮は、安全だが、どこにも出口はない。
アドリアネの糸は切れてしまっている。
~
かれらの手には運命がさらに深く刻まれる ------
「ついていた者はほとんどなかった。おそらく
だれひとり愛されなかった。この時代に
神秘に近いことは生まれるはずもなかった」
~
(沢崎順之助 訳)
~
1998/12/28
~
→[[二十六【二僧卷簾】>MUMONKAN/二僧卷簾]]
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''二十五 三座説法''~
''仰山和尚、夢見往彌勒所、安第三座。有一尊者、白槌云、今...
''無門曰、且道、是説法不説法、開口即失、閉口又喪。不開不...
''頌曰''
''白日晴天 夢中説夢''
''捏怪捏怪 誑謼一衆''~
二十五 三座(さんぞ)の説法~
仰山(ぎょうざん)和尚、夢に弥勒の所に往(ゆ)いて、第三座に...
一尊者有り、白槌(びゃくつい)して云く、「今日第三座の説法...
山乃ち起って白槌して云く、「摩訶衍(まかえん)の法は、四句...
無門曰く、「且らく道え、是れ説法するか、説法せざるか。口...
頌に曰く
白日晴天、夢中に夢を説く
捏怪(ねっかい)捏怪、一衆を誑謼(おうこ)す。
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「仰山和尚の夢のハナシ。兜率天の弥勒ボサツんとこへ行った...
頌っていうには、『みんな白日晴天の下にいるのに、夢のなか...
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>「席はないよ!席はないよ!」アリスがやってくるのを見ると...
「ぶどう酒はどうかね」と三月ウサギがまんざらぶあいそうで...
アリスはテーブルをぐるっと見まわしましたが、お茶のほかに...
「ぶどう酒なんかありゃしないさ」と三月ウサギがいいました。
「だったら、ないものをすすめるなんて、少し失礼じゃなくっ...
「まねかれもしないのに腰をおろすなんてのも、いささか失礼...
「あなたたちだけのテーブルだって、知らなかったわ」とアリ...
L.キャロル『不思議の国のアリス』(高橋康...
~
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『カジノ』 W.H.オーデン~
生きているのは手だけだ。シカが小川を求めて
砂漠の砂と灌木のなかをがむしゃらに移動するように、
あるいはヒマワリが静かに光に向くように、
ルーレットに引き寄せられて、手が動く。
~
そして、熱にうなされる子の泣き声、檻のなかの
ライオンの渇仰、大学教師の恋愛沙汰を、夜が
吸いあげ、まとめあげ、なお夜のままでいるとき、
この会堂にはひとびとの祈りが充満する。
~
かれらは、究極の孤立の饗宴に、招かれることなく
みずから群がり、不信の儀式に参加している。
数字ですべての運命が作り変えられる。
有頂天の者、欲深い者、悲しむ者。
~
外では、全身で生きている者たちの逢い引きの場を
静かな川がうねって流れ、やがて山が
ふたりを分けへだて、夏の緑と霧のなか深く
小鳥が鳴いてそれぞれの仕事に向かわせるが、
~
ここでは、どんな若い羊飼いにも、裸身のニンフは
近寄ってこない、泉は涸れ、月桂樹は生えない。
この迷宮は、安全だが、どこにも出口はない。
アドリアネの糸は切れてしまっている。
~
かれらの手には運命がさらに深く刻まれる ------
「ついていた者はほとんどなかった。おそらく
だれひとり愛されなかった。この時代に
神秘に近いことは生まれるはずもなかった」
~
(沢崎順之助 訳)
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1998/12/28
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→[[二十六【二僧卷簾】>MUMONKAN/二僧卷簾]]
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