我も行人秋のくれ
をテンプレートにして作成
開始行:
#menu(EssaysMenu)
[[Essays]]
&br;
///パロディ・本歌取り・オリジナリティ2022/07/13
#contents
*我も行人秋のくれ
>此道や行人なしに秋の暮 芭蕉
&br;
門を出れば我も行人秋のくれ 蕪村
&br;
『俳句の世界』(講談社学術文庫)の著者である小西甚一さんが...
~
* * * * * * * ...
~
>夏草や兵どもが夢の跡 芭蕉
&br;
尾形仂の『座の文学』(講談社学術文庫)は、たいへん読み応え...
&br;
芭蕉の『奥の細道』の一節「国破れて山河あり、城春にして草...
&br;
>芭蕉は、杜甫の「城春ニシテ草木深シ」の詩句を湖伯雨の詩句...
(『尾形仂『座の文学----連衆心と俳諧の成立』<...
&br;
西脇順三郎が『(芭蕉というひとは)とにかく和歌と漢詩の中...
こういった共同体意識は近代個人主義思想の洗礼を受けた正岡...
&br;
子規によって発句は俳諧から切り離されて、個人の心情をうた...
&br;
>降る雪や明治は遠くなりにけり
&br;
この句、教科書などで一度は目にしたことがあると思います。...
&br;
>獺祭忌(だっさいき)明治は遠くなりにけり
&br;
という先行句がありました。
「獺祭忌」は子規の忌日(九月十九日)です。子規は慶応三年...
「降る雪や」の句については草田男の自句自解があって、句が...
&br;
この場合はすぐれた作品の方が残ったわけですが、あるいは草...
&br;
ぼくは十代のころに少し詩を書いて、それからおととし詩作を...
&br;
嶋岡さんは同書のなかで『詩の部分的な類同と、その全体的な...
&br;
あまりに性急なオリジナリティの主張は、詩にとってたいせつ...
もちろん知的所有権などということがうるさく言われる時代で...
&br;
オリジナリティがイコール芸術性の基準であるような価値観が...
&br;
(初出:1999.10 @ニフティ<現代詩フ...
~
#hr
**反響:渡部政美さんとのやりとり [#z4e08f7b]
~
(このぼくの発言から<現代詩フォーラム((パソコン通信時代...
~
>> 山本太郎の場合 渡部政美 &br;
藤原実さん、こんばんは
&br;
''嶋岡さんは同書のなかで『詩の部分的な類同と、その全体的...
&br;
嶋岡晨は私も信頼する詩評家ですが、この結論に私は違和を感...
&br;
さて山本問題に戻ります。嶋岡の受け取り方は詩壇を代表して...
ちょうど山本の著作集の発行を始めた思潮社も、当初は既に...
が『詩学』で被盗作者からの対比検証が延々と行われるに及...
&br;
ひとりH賞受賞からわずかの一色真理が異を唱えました。これ...
そこまでやるかいと、決して先輩を良く思っていない後輩の私...
&br;
''あまりに性急なオリジナリティの主張は、詩にとってたいせ...
&br;
性急さというものは世上、人が言うのと逆に真実があると私...
(中略)
しかしながら明治以降、我が国の口語自由詩の書く現場はそ...
有名無名に関わらずおのおのの詩人が書くとき、そうした詩...
白紙に向かい、そこで流れる時間に対峙できない者に詩はわか...
&br;
パロディだって盗作なのですよ。Kさんの言うとおり、許され...
いずれにしても心は卑しいと私は思う。そうだ卑しいのだと、...
&br;
渡部政美拝
&br;
渡部さん、こんばんは。
&br;
山本太郎の盗作問題のこと、教えていただきありがとうござい...
たぶん、こういうことは渡部さんがくわしいだろうな・・・・...
『詩とは何か』には次のような数行が引用されているだけなの...
&br;
>おれはとほらう
さわめきを翳(かげ)へ吸ふ
暗いおほきな翼のやう
さびしさに ひろがりながら
ひとり・・・・・・・・・
&br;
生野幸吉『ある男のうたふ』冒頭部分
&br;
>おれはとほらう
ジャムの様な夕陽のなかを
淋しさに ひろがりながら
ひとり・・・・・・・・・
&br;
山本太郎『怒りの唄』冒頭部分
&br;
というもので、渡部さんのお話から想像すると、こういう類似...
しかも、生野さんというひとの元詩もたいしておもしろそうに...
また、生野さんというひとも、なんで何十年もたってから告発...
あと、一色さんの意見というのも聞いてみたいですね。
&br;
高校生のころに読んだ山本の『詩の作法』(現代教養文庫)と...
&br;
>それにしても君は実によく他人の詩を暗唱しているね。僕の詩...
しかし、それはまったく無用のことだ。詩をつくる者は、その...
それがかりにまだ一行だったとしても、ペンをとり一行の詩が...
(「詩をつくるこころ」)
&br;
というようなことも書かれています。まあ、こんなエエかっこ...
ちなみにこの引用部分、高校生のぼくはしっかり赤エンピツで...
&br;
あと、パロディが卑しいかどうかはわからないですけど、まあ...
定型詩で本歌取りなどが技法として確立しているのは、伝統の...
パロディストが情熱を傾けられるようなオリジナルが現代では...
だからパロディストたちはすごい真剣に詩を読み込んでると思...
&br;
ぼく自身の場合を言えば、パロディというより「もじり」程度...
やっぱり、これは卑しいことなのかなあ・・・・・。
&br;
>> RE:山本太郎の場合 渡部政美 &br;
藤原 実さん どうも。
&br;
生野幸吉でしたね。本当に山本太郎が何を考えていたのか首を...
学習雑誌の詩の投稿コーナーの選者とかもよくやっていて、わ...
生野幸吉との類似に気が付く人はいたらしいのですが、生野は...
特に関心のある書き手でもなく、この頃から詩の雑誌を読まな...
一色さんに関して誤解を生むといけないので書き足しますと、...
後輩と言っても現実的な関係はありません。会いに行こうとは...
当時はまだ現実に対して指示性を持って言葉が書かれており、...
さらに追記しますと清水鱗造さんと会っていたのは、そんな時...
&br;
「もじり」の経験は私にもあります。
Sさんとの往復書簡(?)の後、詩が書けぬくせに嘴だけは突っ...
&br;
''疲れ果てていることは 誰にも隠せはしないだろう''
''…''
''あぁ其処もやっぱり土砂降りさ''
&br;
という当時のヒット曲で身辺のほぼ全員に指摘されました。さ...
今なら「そうだよ」と答えられるのですが、当時は(重複する...
さらにこれは誰も気付かなかったけれど「飯田橋あたり」の最...
この辺「小詩集」への自注として書きかけたのですが、78年の...
同様な詩を書いた者としては感慨があって良さそうなものだけ...
&br;
パロディという点では「飯田橋あたり」はパロディの意識を強...
けれどそんな書き方の自由さと引き替えに、私は書くことの内...
&br;
と言うことで
あんまりダメになった経験を尺度に物言うなよ>自分 ヘ(__ヘ...
&br;
長々とゴメンナサイ 渡部政美拝
&br;
>>> ''送る言葉 渡部政美''&br;
''きみはどしゃぶりの中を帰った''
''きみの帰る里は乾いて''
''エゴと平和が乾いた一面の地平を''
''敷きつめている''
''開け放した表戸に''
''名指しで吹き荒れる風は''
''すでにだれのものとも呼べぬ''
''村道の無数の石に宿る思想だ''
''やさしさと名乗り''
''うつぶせてくる男の背中に''
''射落としていた瞳の寒さを''
''だれに告げて生きていけるか''
''膝に置くしかなかった''
''小銃の視線を鳴らし''
''流れていった空は''
''家事の論理に眠りをうばわれ''
''いきどころ無い夢だ''
''きみはどしゃぶりの中を帰った''
''きみをむかえる家族の''
''皮膚は乾いて''
''乾いた体を支えるだけの湿潤''
''隠しもった水で顔を洗い''
''濡れた顔できみは歩く''
''飢えた貝塚が牙をつきあげ''
''素足のきみをつらぬき''
''痛みにはねた体を支えた''
''きみの思いは''
''橋上にしゃがみ日毎やせ''
''日焼けした家々を見ている''
&br;
''きみはどしゃぶりの中を帰った僕の中の不実''
''のどつまる叫び''
''断ち切れた腕の長さ''
''不眠と夢''
''その位置で首を折ってきみは''
''もう二度と顔を上げずともよい''
&br;
(72年冬;ガリ版刷り50部配布、75年『水』1号再掲)
**<追記 2022年7月13日>
私が詳細を知らないまま嶋岡晨氏の著書を孫引きするカタチで...
詳しいことを知りたかったのですが、随分と前のことでもあり...
このサービスは『国立国会図書館デジタルコレクションで提供...
詩関連でも入手困難と思われる多くの詩集、詩論、詩誌が登録...
山本太郎に対する生野幸吉の告発は、
山本太郎の盗作について(1)/生野幸吉(『詩学』1978年9月号)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6065380/41
山本太郎の盗作について(2)/生野幸吉(『詩学』1978年10月号...
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6065381/35
山本太郎の盗作について(3)/生野幸吉(『詩学』1978年11月号...
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6065382/37
と3号に渡って掲載されており、それも山本、生野双方の詩句...
記憶に残っていた生野の詩句を無意識に自分の言葉だと勘違い...
このことに関して他の詩人たちがどう反応したかは郷原宏、佐...
詩的良心をめぐって 郷原宏(『詩学』1978年9月号)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6065380/49
詩における模倣の問題/佐藤三夫(『詩学』1978年11月号)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6065382/21
詩誌月評二種類の沈黙/一色真理(『詩学』1979年3月号)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6065386/24
初期詩篇のころ<生野幸吉との出会い>/山本太郎(『詩学』19...
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6065392/34
山本太郎の文章は騒動からちょうど1年後に掲載されたものであ...
一色氏の文章は「生きるべき姿勢を常に探究してきた詩人なら...
一色氏の批判は社会的な倫理観からは理解されやすいものであ...
もっとも当時の論争では私はほとんど孤立無援の状態に陥り、...
この事件に関してネットなどで少し検索してみると、ずいぶん...
詩句の盗用はドーピングのようなもの等、山本太郎に関しては...
これは少し余談の部類になってしまうのかもしれませんが、山...
佐藤氏の文章は持論のロマン主義と古典主義の対立構造を前提...
「つまり作品を完全なものへ成熟させることが問題である。作...
佐藤氏の書かれるものは、古典から現代までを見据えた長大な...
なお佐藤三夫氏の詩論は現代詩フォーラムでも読むことができ...
『佐藤三夫 イタリア特集』http://po-m.com/forum/sato/inde...
郷原氏の意見は「オリジナルな詩人とは自分の使っている言葉...
いや、これは私の意見に近いというか、右に同じですという感...
けれどこの郷原氏の文章が生野の告発の第一回目と同じ号に掲...
最後に『個人向けデジタル化資料送信サービス』で読める山本...
この他にも多くの山本太郎の編著書と生野幸吉の翻訳書を読む...
『歩行者の祈りの唄』山本太郎著 書肆ユリイカ、1954年
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1354138
『ゴリラ』山本太郎著 書肆ユリイカ、1960年
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1359605
『単独者の愛の唄』山本太郎著 東京創元社、1961年
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1359651
『糺問者の惑いの唄』山本太郎著 思潮社、1967年
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1362643
『詩のふるさと : 山本太郎詩論集 』山本太郎 著 思潮社、1...
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1361615
『飢火』生野幸吉著 河出書房、1954年
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1354073
『抒情と造型:生野幸吉評論集』 生野幸吉著 思潮社、1966...
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1672801
**参考リンク [#f49c7a85]
[[『「書き」つつ「見る」行為』:https://sites.google.com/v...
&tag(詩論);
終了行:
#menu(EssaysMenu)
[[Essays]]
&br;
///パロディ・本歌取り・オリジナリティ2022/07/13
#contents
*我も行人秋のくれ
>此道や行人なしに秋の暮 芭蕉
&br;
門を出れば我も行人秋のくれ 蕪村
&br;
『俳句の世界』(講談社学術文庫)の著者である小西甚一さんが...
~
* * * * * * * ...
~
>夏草や兵どもが夢の跡 芭蕉
&br;
尾形仂の『座の文学』(講談社学術文庫)は、たいへん読み応え...
&br;
芭蕉の『奥の細道』の一節「国破れて山河あり、城春にして草...
&br;
>芭蕉は、杜甫の「城春ニシテ草木深シ」の詩句を湖伯雨の詩句...
(『尾形仂『座の文学----連衆心と俳諧の成立』<...
&br;
西脇順三郎が『(芭蕉というひとは)とにかく和歌と漢詩の中...
こういった共同体意識は近代個人主義思想の洗礼を受けた正岡...
&br;
子規によって発句は俳諧から切り離されて、個人の心情をうた...
&br;
>降る雪や明治は遠くなりにけり
&br;
この句、教科書などで一度は目にしたことがあると思います。...
&br;
>獺祭忌(だっさいき)明治は遠くなりにけり
&br;
という先行句がありました。
「獺祭忌」は子規の忌日(九月十九日)です。子規は慶応三年...
「降る雪や」の句については草田男の自句自解があって、句が...
&br;
この場合はすぐれた作品の方が残ったわけですが、あるいは草...
&br;
ぼくは十代のころに少し詩を書いて、それからおととし詩作を...
&br;
嶋岡さんは同書のなかで『詩の部分的な類同と、その全体的な...
&br;
あまりに性急なオリジナリティの主張は、詩にとってたいせつ...
もちろん知的所有権などということがうるさく言われる時代で...
&br;
オリジナリティがイコール芸術性の基準であるような価値観が...
&br;
(初出:1999.10 @ニフティ<現代詩フ...
~
#hr
**反響:渡部政美さんとのやりとり [#z4e08f7b]
~
(このぼくの発言から<現代詩フォーラム((パソコン通信時代...
~
>> 山本太郎の場合 渡部政美 &br;
藤原実さん、こんばんは
&br;
''嶋岡さんは同書のなかで『詩の部分的な類同と、その全体的...
&br;
嶋岡晨は私も信頼する詩評家ですが、この結論に私は違和を感...
&br;
さて山本問題に戻ります。嶋岡の受け取り方は詩壇を代表して...
ちょうど山本の著作集の発行を始めた思潮社も、当初は既に...
が『詩学』で被盗作者からの対比検証が延々と行われるに及...
&br;
ひとりH賞受賞からわずかの一色真理が異を唱えました。これ...
そこまでやるかいと、決して先輩を良く思っていない後輩の私...
&br;
''あまりに性急なオリジナリティの主張は、詩にとってたいせ...
&br;
性急さというものは世上、人が言うのと逆に真実があると私...
(中略)
しかしながら明治以降、我が国の口語自由詩の書く現場はそ...
有名無名に関わらずおのおのの詩人が書くとき、そうした詩...
白紙に向かい、そこで流れる時間に対峙できない者に詩はわか...
&br;
パロディだって盗作なのですよ。Kさんの言うとおり、許され...
いずれにしても心は卑しいと私は思う。そうだ卑しいのだと、...
&br;
渡部政美拝
&br;
渡部さん、こんばんは。
&br;
山本太郎の盗作問題のこと、教えていただきありがとうござい...
たぶん、こういうことは渡部さんがくわしいだろうな・・・・...
『詩とは何か』には次のような数行が引用されているだけなの...
&br;
>おれはとほらう
さわめきを翳(かげ)へ吸ふ
暗いおほきな翼のやう
さびしさに ひろがりながら
ひとり・・・・・・・・・
&br;
生野幸吉『ある男のうたふ』冒頭部分
&br;
>おれはとほらう
ジャムの様な夕陽のなかを
淋しさに ひろがりながら
ひとり・・・・・・・・・
&br;
山本太郎『怒りの唄』冒頭部分
&br;
というもので、渡部さんのお話から想像すると、こういう類似...
しかも、生野さんというひとの元詩もたいしておもしろそうに...
また、生野さんというひとも、なんで何十年もたってから告発...
あと、一色さんの意見というのも聞いてみたいですね。
&br;
高校生のころに読んだ山本の『詩の作法』(現代教養文庫)と...
&br;
>それにしても君は実によく他人の詩を暗唱しているね。僕の詩...
しかし、それはまったく無用のことだ。詩をつくる者は、その...
それがかりにまだ一行だったとしても、ペンをとり一行の詩が...
(「詩をつくるこころ」)
&br;
というようなことも書かれています。まあ、こんなエエかっこ...
ちなみにこの引用部分、高校生のぼくはしっかり赤エンピツで...
&br;
あと、パロディが卑しいかどうかはわからないですけど、まあ...
定型詩で本歌取りなどが技法として確立しているのは、伝統の...
パロディストが情熱を傾けられるようなオリジナルが現代では...
だからパロディストたちはすごい真剣に詩を読み込んでると思...
&br;
ぼく自身の場合を言えば、パロディというより「もじり」程度...
やっぱり、これは卑しいことなのかなあ・・・・・。
&br;
>> RE:山本太郎の場合 渡部政美 &br;
藤原 実さん どうも。
&br;
生野幸吉でしたね。本当に山本太郎が何を考えていたのか首を...
学習雑誌の詩の投稿コーナーの選者とかもよくやっていて、わ...
生野幸吉との類似に気が付く人はいたらしいのですが、生野は...
特に関心のある書き手でもなく、この頃から詩の雑誌を読まな...
一色さんに関して誤解を生むといけないので書き足しますと、...
後輩と言っても現実的な関係はありません。会いに行こうとは...
当時はまだ現実に対して指示性を持って言葉が書かれており、...
さらに追記しますと清水鱗造さんと会っていたのは、そんな時...
&br;
「もじり」の経験は私にもあります。
Sさんとの往復書簡(?)の後、詩が書けぬくせに嘴だけは突っ...
&br;
''疲れ果てていることは 誰にも隠せはしないだろう''
''…''
''あぁ其処もやっぱり土砂降りさ''
&br;
という当時のヒット曲で身辺のほぼ全員に指摘されました。さ...
今なら「そうだよ」と答えられるのですが、当時は(重複する...
さらにこれは誰も気付かなかったけれど「飯田橋あたり」の最...
この辺「小詩集」への自注として書きかけたのですが、78年の...
同様な詩を書いた者としては感慨があって良さそうなものだけ...
&br;
パロディという点では「飯田橋あたり」はパロディの意識を強...
けれどそんな書き方の自由さと引き替えに、私は書くことの内...
&br;
と言うことで
あんまりダメになった経験を尺度に物言うなよ>自分 ヘ(__ヘ...
&br;
長々とゴメンナサイ 渡部政美拝
&br;
>>> ''送る言葉 渡部政美''&br;
''きみはどしゃぶりの中を帰った''
''きみの帰る里は乾いて''
''エゴと平和が乾いた一面の地平を''
''敷きつめている''
''開け放した表戸に''
''名指しで吹き荒れる風は''
''すでにだれのものとも呼べぬ''
''村道の無数の石に宿る思想だ''
''やさしさと名乗り''
''うつぶせてくる男の背中に''
''射落としていた瞳の寒さを''
''だれに告げて生きていけるか''
''膝に置くしかなかった''
''小銃の視線を鳴らし''
''流れていった空は''
''家事の論理に眠りをうばわれ''
''いきどころ無い夢だ''
''きみはどしゃぶりの中を帰った''
''きみをむかえる家族の''
''皮膚は乾いて''
''乾いた体を支えるだけの湿潤''
''隠しもった水で顔を洗い''
''濡れた顔できみは歩く''
''飢えた貝塚が牙をつきあげ''
''素足のきみをつらぬき''
''痛みにはねた体を支えた''
''きみの思いは''
''橋上にしゃがみ日毎やせ''
''日焼けした家々を見ている''
&br;
''きみはどしゃぶりの中を帰った僕の中の不実''
''のどつまる叫び''
''断ち切れた腕の長さ''
''不眠と夢''
''その位置で首を折ってきみは''
''もう二度と顔を上げずともよい''
&br;
(72年冬;ガリ版刷り50部配布、75年『水』1号再掲)
**<追記 2022年7月13日>
私が詳細を知らないまま嶋岡晨氏の著書を孫引きするカタチで...
詳しいことを知りたかったのですが、随分と前のことでもあり...
このサービスは『国立国会図書館デジタルコレクションで提供...
詩関連でも入手困難と思われる多くの詩集、詩論、詩誌が登録...
山本太郎に対する生野幸吉の告発は、
山本太郎の盗作について(1)/生野幸吉(『詩学』1978年9月号)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6065380/41
山本太郎の盗作について(2)/生野幸吉(『詩学』1978年10月号...
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6065381/35
山本太郎の盗作について(3)/生野幸吉(『詩学』1978年11月号...
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6065382/37
と3号に渡って掲載されており、それも山本、生野双方の詩句...
記憶に残っていた生野の詩句を無意識に自分の言葉だと勘違い...
このことに関して他の詩人たちがどう反応したかは郷原宏、佐...
詩的良心をめぐって 郷原宏(『詩学』1978年9月号)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6065380/49
詩における模倣の問題/佐藤三夫(『詩学』1978年11月号)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6065382/21
詩誌月評二種類の沈黙/一色真理(『詩学』1979年3月号)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6065386/24
初期詩篇のころ<生野幸吉との出会い>/山本太郎(『詩学』19...
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/6065392/34
山本太郎の文章は騒動からちょうど1年後に掲載されたものであ...
一色氏の文章は「生きるべき姿勢を常に探究してきた詩人なら...
一色氏の批判は社会的な倫理観からは理解されやすいものであ...
もっとも当時の論争では私はほとんど孤立無援の状態に陥り、...
この事件に関してネットなどで少し検索してみると、ずいぶん...
詩句の盗用はドーピングのようなもの等、山本太郎に関しては...
これは少し余談の部類になってしまうのかもしれませんが、山...
佐藤氏の文章は持論のロマン主義と古典主義の対立構造を前提...
「つまり作品を完全なものへ成熟させることが問題である。作...
佐藤氏の書かれるものは、古典から現代までを見据えた長大な...
なお佐藤三夫氏の詩論は現代詩フォーラムでも読むことができ...
『佐藤三夫 イタリア特集』http://po-m.com/forum/sato/inde...
郷原氏の意見は「オリジナルな詩人とは自分の使っている言葉...
いや、これは私の意見に近いというか、右に同じですという感...
けれどこの郷原氏の文章が生野の告発の第一回目と同じ号に掲...
最後に『個人向けデジタル化資料送信サービス』で読める山本...
この他にも多くの山本太郎の編著書と生野幸吉の翻訳書を読む...
『歩行者の祈りの唄』山本太郎著 書肆ユリイカ、1954年
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1354138
『ゴリラ』山本太郎著 書肆ユリイカ、1960年
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1359605
『単独者の愛の唄』山本太郎著 東京創元社、1961年
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1359651
『糺問者の惑いの唄』山本太郎著 思潮社、1967年
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1362643
『詩のふるさと : 山本太郎詩論集 』山本太郎 著 思潮社、1...
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1361615
『飢火』生野幸吉著 河出書房、1954年
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1354073
『抒情と造型:生野幸吉評論集』 生野幸吉著 思潮社、1966...
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1672801
**参考リンク [#f49c7a85]
[[『「書き」つつ「見る」行為』:https://sites.google.com/v...
&tag(詩論);
ページ名: