【わが短歌・俳句入門】<黛まどか>
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[[Essays]]
///1998.8
俵万智さんのオフィシャル・ホームページ[[「俵万智のチョコ...
黛さんはたぶん俳句に興味ない人でも顔ぐらいは見たことがあ...
彼女の初句集『B面の夏』(角川文庫)の「あとがき」による...
その、まどかさんに万智さんが「まどかさんには、恋の俳句が...
恋に俳句的な恋と短歌的な恋があるという発想は、おもしろい...
恋、に関してはぼくはわからんけど(不粋なもんで・・・・・...
恋の句、といえば今だったらすぐ思い浮かぶのが鈴木真砂女だ...
&br;
>羅や人悲します恋をして
冴え返るすまじきものの中に恋
人と遂に死ねずじまひや木の葉髪
&br;
などなど。でもこれらの恋の句が「すぱっと思い切ったら、あ...
&br;
>雪はげし抱かれて息のつまりしこと
螢籠昏ければ揺り炎えたたす
&br;
も同様。あと、それは恋の句じゃあないだろうと言われてしま...
&br;
>この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 三橋鷹女
&br;
も仮に恋の句として解釈してみると、恋は女を鬼にもする凄ま...
でも『B面の夏』に関しては、ぼくはおもしろく読めた。句集...
&br;
>旅終へてよりB面の夏休
&br;
に関して詩人の清水哲男さんは
&br;
>頭でつくった句の典型。下手な句ではないが、この程度の発見...
([[『増殖する俳句歳時記』:https://www.longtai...
&br;
と、なにかやたらとこまっていらっしゃるが、そうかなー。
&br;
>兄以上恋人未満掻氷
香水を一振り旅の終止符に
遠花火別れの言葉だと思ふ
秋風がめくる心の一ページ
&br;
などは確かに首を傾げたくなるけれど・・・
&br;
>別れ来て夕焼に置くイヤリング
遠雷や夢の中まで恋をして
恋終わる九月の海へ石抛げて
&br;
などは悪くない。
&br;
>鳥帰る一途といふははかなけれ
羅にきつと涙の似合ふひと
星涼しここにあなたのゐる不思議
&br;
これは真砂女風、万智風かな?ぼくが好きなのは
&br;
>道化師の泪は三つぶ鳥雲に
あきらかに大穴狙ひパナマ帽
虹の輪をくぐって届くエアメール
やどかりの宿を抜け出す星の恋
飛ぶ夢を見たくて夜の金魚たち
大切なもの皆抱え冬に入る
妹を泣かして上がる絵双六
&br;
といったところです。
&br;
(初出:1998.8 @ニフティ<現代詩フォーラム>)
*外部リンク [#y14599a8]
[[黛まどかのHaiku a la mode:http://madoka575.co.jp/]]現在...
&tag(俳句);
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///1998.8
俵万智さんのオフィシャル・ホームページ[[「俵万智のチョコ...
黛さんはたぶん俳句に興味ない人でも顔ぐらいは見たことがあ...
彼女の初句集『B面の夏』(角川文庫)の「あとがき」による...
その、まどかさんに万智さんが「まどかさんには、恋の俳句が...
恋に俳句的な恋と短歌的な恋があるという発想は、おもしろい...
恋、に関してはぼくはわからんけど(不粋なもんで・・・・・...
恋の句、といえば今だったらすぐ思い浮かぶのが鈴木真砂女だ...
&br;
>羅や人悲します恋をして
冴え返るすまじきものの中に恋
人と遂に死ねずじまひや木の葉髪
&br;
などなど。でもこれらの恋の句が「すぱっと思い切ったら、あ...
&br;
>雪はげし抱かれて息のつまりしこと
螢籠昏ければ揺り炎えたたす
&br;
も同様。あと、それは恋の句じゃあないだろうと言われてしま...
&br;
>この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 三橋鷹女
&br;
も仮に恋の句として解釈してみると、恋は女を鬼にもする凄ま...
でも『B面の夏』に関しては、ぼくはおもしろく読めた。句集...
&br;
>旅終へてよりB面の夏休
&br;
に関して詩人の清水哲男さんは
&br;
>頭でつくった句の典型。下手な句ではないが、この程度の発見...
([[『増殖する俳句歳時記』:https://www.longtai...
&br;
と、なにかやたらとこまっていらっしゃるが、そうかなー。
&br;
>兄以上恋人未満掻氷
香水を一振り旅の終止符に
遠花火別れの言葉だと思ふ
秋風がめくる心の一ページ
&br;
などは確かに首を傾げたくなるけれど・・・
&br;
>別れ来て夕焼に置くイヤリング
遠雷や夢の中まで恋をして
恋終わる九月の海へ石抛げて
&br;
などは悪くない。
&br;
>鳥帰る一途といふははかなけれ
羅にきつと涙の似合ふひと
星涼しここにあなたのゐる不思議
&br;
これは真砂女風、万智風かな?ぼくが好きなのは
&br;
>道化師の泪は三つぶ鳥雲に
あきらかに大穴狙ひパナマ帽
虹の輪をくぐって届くエアメール
やどかりの宿を抜け出す星の恋
飛ぶ夢を見たくて夜の金魚たち
大切なもの皆抱え冬に入る
妹を泣かして上がる絵双六
&br;
といったところです。
&br;
(初出:1998.8 @ニフティ<現代詩フォーラム>)
*外部リンク [#y14599a8]
[[黛まどかのHaiku a la mode:http://madoka575.co.jp/]]現在...
&tag(俳句);
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