#author("2024-01-11T00:00:34+09:00;1970-01-01T18:00:00+09:00","default:minoru","minoru") #author("2024-03-09T19:21:12+09:00;2024-01-11T00:00:34+09:00","default:minoru","minoru") [[Poetry in Movies]] #menu(Poetry in Movies) *【映画の中の詩】『生きるべきか死ぬべきか』(1942) &br;&br; CENTER:#htmlinsert(youtube.htm,id=nuND82gYp2U) エルンスト・ルビッチ監督。 〈キャスト〉 キャロル・ロンバード:マリア・トゥーラ ジャック・ベニー :ヨーゼフ・トゥーラ ロバート・スタック :ソビンスキー中尉 第二次世界大戦下、ポーランドに侵攻してきたナチスドイツから逃れてイギリスへ脱出するために劇団員たちはヒトラーとその取り巻きに扮装して一芝居うつ。 ユダヤ人であり戦時中はドイツ市民権をナチスによって剥奪されていたルビッチは、コメディタッチながらここで徹底的にヒトラーとナチをコケにしている。 ルビッチは『桃色の店』で引用した「Friends, Romans, Countrymen」をここでも使っている。 ルビッチは[[『桃色の店』(1940)>The Shop Around the Corner(1940)]]で引用した「Friends, Romans, Countrymen」をここでも使っている。 『ヴェニスの商人』のシャイロックのセリフに関してはシェイクスピアの執筆当時の意図はともかく、今日ではユダヤ人差別に対するアンチテーゼとしてとらえる演出が多いそうです。 もちろんこの映画でのルビッチの引用意図は明確です。 見事なコメディエンヌぶりを発揮している主演のキャロル・ロンバードは、この映画が封切られる前に航空機墜落事故で亡くなったために、これが彼女の遺作となりました。享年33。 私生活ではクラーク・ゲーブル夫人であり、彼女の天真爛漫な人柄を深く愛していたゲーブルは落胆のあまり俳優業を中断して米国陸軍に入隊してしまいました。ゲーブルの希望で二人は並んで埋葬されているそうです。 参考リンク [[『桃色の店』(1940)>The Shop Around the Corner(1940)]] シャイロックの演説 1:研究社訳註シェイクスピア選集 第2 ヴェニスの商人, 澤村寅二郎 訳註 https://dl.ndl.go.jp/pid/2437574/1/60 2:新修シェクスピヤ全集 : 40巻 第十五卷 坪内逍遥 訳 https://dl.ndl.go.jp/pid/1871138/1/68 &br;&br; &tag(映画の中の詩);