#author("2021-01-22T22:22:28+01:00","","") #menu(Poems) &br; [[Poems]] #author("2021-01-25T16:30:40+01:00","","") #menu(Anthology/Poems) -Poems > アドリブ #2 &br; 夢を分解したら日常になる 火を分解したらトマトになる 僕を分解したら礼儀正しい猫になる &br; ・ ・ ・ &br; 詩を分解したら翅になって飛んでった また志になって地を這った また死になって歴史の皺になった &br; ・ ・ ・ &br; 詩の皺は 魂をふかく刻んで 分解するので 詩人の顔は皺だらけになる 「ぼくたちはお互いに愛しあわなければならない さもなくば死を」 と告げた詩人の顔を見よ &br; ・ ・ ・ &br; 蝋細工のコトバ使い 愉快な言語遊戯詩人たち 溶けてゆくのか 燃えながら 不妊の卵のごとく 曇った内面を直立させて 奇異奇異と鳴きながら イメジは飛ぶ。 &br; ・ ・ ・ &br; 抒情詩はプラットフォームから 出発して 無人の駅についた 一服シガーをふかしてから 魂色の夕焼けに向かって 歩を進めた