Poems
自伝 液晶パネルの上を文字が這ってゆく 文字の形して・・・ やがてそれは形のない意味となる 意味たちは列をなすと ときには詩という形に整列したりする でも私はすぐにその形の無意味さに気づく 私の詩は意味の破片の集積 無限の沈黙の屍骸 繁殖する引用 溶解する日常なのだから 記憶の痕跡は 比喩の国境を越えてやってくる 過去の私にぴったりよりそいながら 最後に文字は私の意味となる 形のない私の 墓碑銘として